
木を見て森を見ず
カラダの痛みに囚われ過ぎると良くないよ。
って内容を書いていこうと思います。
『木を見て森を見ず』ということわざを聞いたことがあると思います。
小さなこと、些細な事に気を取られ過ぎて、全体を見れておらず見失うことですよね。
カラダを見る時にもおおよそ同じようなことがいえると思っています。
以前、実際に合った症例を挙げてみます。
「踵が痛い」という小学生A君がいました。

踵が痛くなり始めたのは、約3年も前の事だと言います。3年間もずっと踵が痛い!?
もちろん病院の診察も受け、シーバー病と診断されたそうです。まぁ~病院へ行き、踵が痛いとなればシーバー病(いしがみ整形外科様HPより引用)や成長痛と言われてしまうことが往々でしょう。
病院のリハビリに約1年間通っていたそうです。
それでも、踵の痛みは続き、近所の整体へも度々通っていたようです。しかし、痛みは、あるんだという事でした。
3年間も踵が痛いなんてどういう事でしょうか???
そういった経緯を経て、当院に来て下さいました。
一般的には、ふくらはぎの柔軟性が低下しているからストレッチをしたり、足の裏をマッサージしたりすることが多いと思うんですが、それも大事ですがそれだけでは、不十分かなと思います。
当院では、まず痛いのは踵でしたが、カラダのコエを聴きカラダが求める箇所に手当てを施させて頂きました。
たしか、はじめは肺だったように覚えています。(ちょっと過去のことで記憶が曖昧です苦笑)
過去に肺、呼吸器系に何かなかったかとお伺いすると肺炎をしたことがある。とのことでした。
そんな調子で何度か施術をさせて頂き、カラダのコエも随分キレイになっていました。
踵の痛みだけに囚われることなく、カラダ全体を調整しさらに、このA君の性格や生活環境、癖、親御さんとA君の関係などにも視野を広げ診ていきました。
そして、ある日の施術の時、僕は、はっきりとA君のお母さんにお伝えしました。
『踵は既になおっています。』
A君は痛いとまだ言いますが、なおっているとお伝えしました。
更に、お母さんにあることをお願いもしました。
その後、3年間ずっと痛いと悩んでいた踵の痛みはなくなりました。
なぜなのか??
踵の痛みだけに囚われて治療していたから今まで治らなかったんだと思います。
A君が痛いと言えば、踵だけを見ていたから。
痛みを見てしまい、その人自身を見ていない。だから、3年も長引いた。
それは、A君自身もそうです。A君自身も踵の痛みを追い求めてしまっていた。
また、親御さんも一緒に踵の痛みだけを見てしまっていた。
そんな結果でした。
ここからが大事!!
多くの方は、よく自分のカラダの痛みにフォーカスを当てて痛みを見ようとしてしまいます。
施術の後、痛みが減ったか?痛みが治ったか?というように
でも、あなたのカラダは痛みのあるなしだけでできていますか?という事
喜びや爽快感、嬉しさや心地よさ、呼吸や消化、視野、眠気、などなどすべてあなたのカラダの感覚や機能です。
そんなところへも視野を広げてカラダを見て、感じてあげることで健康で、より善くイノチが育まれるんです。
そうした先に気付けば痛みも消えてなくなっているんです。
森を見よう!そこには、とても美しい景色が拡がっているから。
なぁ~んて、最後ちょっとくさい言葉になっちゃいましたが、本当の事ですね(*^-^*)
分かっていると思いますが、「痛みなんかあっても気にするな」という事では全然ないですから!!