
ケガをしないカラダづくり(2)
スポーツをする子供たちがケガをしないために取り組むべきこと!
として続けている内容を本日も書いていきます。今回は、前回の『真っ直ぐしっかり立つ』をうけ、ではどうすればそのような体になれるのか?という内容を書いていきますね。
では、初めに質問をします。
あなたはいつ立ちましたか?
あなたは、いつ立ちましたか??生まれてすぐ立ったわけではないですよね。お母さんのお腹の中から出てきたあなたはが立ち上がったのは、大体約1年後のはずです。その約1年の間、何をしていたのか?それは、立つためのカラダをつくっていたんです。つまり、立つためのトレーニングをしていたことになります。
それは次のような順番です。
- 泣く
- 仰向けで色々な動きをする(手足を動かす)
- 寝返る
- うつ伏せになり色々な動きをする
- ズリバイで移動する
- 四つ這いになり色々な動きをする
- ハイハイで移動する
- 掴まり立ちをし移動する
- 立ち上がる

こんな感じの順番で発育発達をしてきているはずです。
体幹トレーニングをしていた
この約一年の間に様々な動きをしているわけですがこれらはすべて、立つための体幹トレーニングをしていたのです。そしてさらに、体幹を安定させたうえで手足が自由に使えるために肩関節や股関節のトレーニングもしていたんです。
しかし、問題が…
でも、中には1年よりも早くに立ち歩いたという人もいるんではないですか??
そうなんです。それが実は結構問題だったりします。そして、ここ最近は様々な要因からこのように1年未満でさっさと立ってしまい、歩きはじめるという赤ちゃんが増えているともいわれています。
例えば、住居の環境が狭くなってしまったことでソファーやテーブルに手を伸ばし掴まって立ってしまった。とか。
所謂、便利なグッズを使い過ぎていた。一例として、歩行器ですね。歩行器の中にスポッと入れられてなんとなしに歩けてしまったという事を頻繁に続けてしまった。とか。
ご両親も初めての子供の誕生が可愛すぎるあまり抱っこしたり、手を持って歩く補助をしたり、し過ぎることもあまりいいことではないケースもあります。
赤ちゃんにとっては上記の通り立つためのトレーニングをしているわけなのでその機会を妨げていることになってしまうわけですね。
このようにあまりに早くたってしまったという事は、言い換えれば『まだ本当は立つことができない体の状態であるにもかかわらず、立ててしまった。』つまり、真っ直ぐしっかり立てていない!!という事です。そして、前回のブログでも書いたように、真っ直ぐ立てていない状態のカラダで各種スポーツに求められる動きを繰り返すことで様々な負荷がかかった結果ケガに繋がってしまうという事です。
もう一度一からやり直そう!
真っ直ぐしっかりと立てるようなカラダにするためにどうするか?答えは、簡単!もう一度赤ちゃんの時の順番でそれぞれの動きをやり直せばいいんですね♪
そんなこと簡単じゃん。と思うかもしれませんが、これがこれがなんと大変な事か(笑)やったら分かります。そして、ケガをしてしまう選手やケガを繰り返す選手は特にできない動きが多いのが特徴です!!
当院では、ケガをしてしまった選手のリハビリに関してもここを重要に考えサポートしていますし、ケガ予防の観点でもここは大切にしています。また、【ジュニアアスリートon-lineケア】でもこの辺りのトレーニングから始めていきます。